サーフボードの選び方
サーフィンを始めよう!と思ったら、当然のことですが、サーフボードが必要です。
初心者の人にも分かりやすいように長さだけでサーフボードを分けると、大きく3つの種類に分類できます。
- ショートボード
- ファンボード
- ロングボード
●ショートボードの特徴
ショートボードの定義は長さが~6’6″までというのが一般的な解釈です。
※1ft=約30.5cm 1inch=2.54cm 1ft=12inch
長さが短いため回転性が良く、派手なアクションが可能ですが、十分な浮力があるわけでは無いので、初めてサーフィンをされる人が、ボードの上に立てるようになるまでには時間がかかります。
また、サーフボードは波の力を受けて走るので、浮力の少ないショートボードは、ボードコントロールによって、波の力のある場所を使いボードを走らせます。
つまり、浮力が少ないボードで波を捕まえ、安定感の無いボードをコントロールできて初めて「ショートボードに乗れる」という事になります。
初心者がショートボードからサーフィンを始めた場合、使うボードの浮力と個人差もありますが、週に2~3日海に行って、1ヶ月前後で立てるようになる というのが個人的な感覚です。
更に、横に走れるようになるには、同じペースで海に行って1年ぐらいかかると思います。
●ファンボードの特徴
便宜上ファンボードと呼びましたが、6’7″~8’11″までの ミッドレングスのボードを総称しています。
ファンボードの中にもデザインによって色々な呼び方があり、あまり「これ」と明確に定義することはできませんが、ファンボードに関しても2つに分けて説明します。
1つはショートボードを長くしたファンボード。
これはトライフィンのショートボードをぐぐっと伸ばしたタイプになり、当然、回転性を重視しつつも、幅や厚みを増やし、ショートボードより浮力を持たせたタイプになります。
ボードの質感、重量、シェイプのデザインは、ショートボードをベースに作られたタイプです。
もう1つはロングボードを短くしたファンボード。
1950年代から60年代のサーフィンといえばロングボードだったわけですが、60年代の後半から70年代にかけて回転性を求めた結果、サーフボードは短くなります。
このロングボードからショートボードへの移行期にデザインされたミッドレングスのボードは、ロングボードのデザインがベースとなっているので、 当然、浮力や重量、シェイプデザインはロングボードをベースに考えられており、前述のファンボードより浮力があります。
●ロングボードの特徴
ロングボードの定義は長さが9.0ft~というのが一般的な解釈です。
ロングボードの一番の魅力は、子供からお年寄りまでサーフィンを楽しめるところに有ります。
ボードが長い分、ショートボードのような派手なアクションを求めるのは難しいですが、浮力がたっぷりあるので、小さい波をキャッチすることも簡単です。
更には波の力をボードが十分に受けてくれるので、走り出したボードの上に立っているだけでも、スーーーーッと押され続けて長く波に乗れます。
ショートボードが数秒しか乗れない波でも、ロングボードなら十数秒乗れるというというぐらい、波に乗れる本数、波に乗っている長さで見るなら、ロングボードが圧倒的に楽しめます。
また、ショートボードがボードの上に立てるまで海に行く回数と時間を必要とするのに対して、ロングボードであれば、初心者が始めて海に行ったその日にボードの上に立つことも出来るでしょう。
日本ではロングボード=おじさんの乗るものという変な風潮がありますが、カリフォルニアやハワイでは波に乗るという純粋な楽しさを味わうなら ロングボードに乗る方が良い、という考え方が一般的です。
このようにボードは長さで大きく分けると3種類ですが、実際には様々な形状や特徴があり、全てを説明することは困難です。したがってこのサイトでは、ロングボードに基準を絞ってお伝えしていきます。
ロングボードの種類についてはコチラをご覧ください>>>
何故なら、海に行く時間がそんなに多く取れないけど、簡単に波に乗れて、サーフィンの楽しさを感じたいという人なら間違いなくロングボードから始めた方が良いからです。
そしてロングボードの中でも、正しいボードの選び方とは「自分の体格を考慮し、サーフィンのレベルと使う波に合せてボードを選ぶ」ということです。
例えば初心者がサーフボードを選ぶなら
「海にいける時間」
「どんなサーフィンをしたいか?」
「どんな波が立つ場所に行くことが多いか」
などを見極めながら
「簡単に波に乗れる板」
を選ぶのが正しいロングボードの選び方です。
まずは波に押されてボードの上に立ってみる。この感覚を直ぐに味わえたら、サーフィンが楽しくて仕方なくなるでしょう。
色んな長さや形状のボードにチャレンジするのは、波に押されたボードの上に、コンスタントに立つようになった後で良いのではないでしょうか。